かつてと現在では異なる木くずの処分

私が生まれ育ったのは自然豊かな田舎町、かつては買い物へ行かなくても自分の家で野菜や米が穫れ、子供たちは森や川で遊ぶことが出来た。
私の仕事は家を建てること、町には私が建てた家が沢山あり、中には私の父親、祖父が建てた家もある。
家を建てる仕事のため、日常的に木くずが出る。木くずの処分は、かつてなら燃料として使っており、風呂の湯を沸かすのも暖を取るにも使っていた。
木くずを燃やすと灰が出るのですが、その灰は畑の肥料として使われ、木くずの処分で困ったことはない。

現在も自然豊かなことに変わりはないのですが、町が発展したことで人口は増え、昔からの住民はずいぶん肩身が狭くなった。
家で出た生ゴミはかつてまでは畑の肥料として使っていたのですが、新しく引っ越して来た者から「生ゴミは捨てるな」と言われ、それ以来、近所付き合いもあり生ゴミはゴミとして処分するように。
生活が変わるのは今に始まったことではない、私が幼い時は畑の肥料として人間の糞尿が使われており、子供だった私はそれが嫌で嫌で仕方が無かった。

生活環境が変わると、仕事で出る木くずも家で処分することは出来なくなった。
ちょっとくらいと思い、畑で木くずを燃やしているとご近所さんからスグにクレームが入る、クレーム理由は「臭い」、「火の粉が飛んで来て火事になる」。
現在、私の仕事は息子が継いでいる。
仕事で出る大量の木くずは、お金を出して業者さんにお願いしているため利益は減ってしまうのですが、子供や孫がご近所さんから嫌われることを思うと、やむを得ないことです。