利用勝手の良い高齢者向け住宅で充実した人生

私が働く高齢者向け住宅は、同じ間取りの賃貸物件に比べると家賃が高いため、入居者は生活ランクの高い人ばかり。
夫婦揃って入居だと毎月の費用は大変だと思うが、生活ランクが高いと余裕らしく、安い賃貸アパートに家族で暮らしている私は羨ましい。
入居者さんが夫婦で会話をしているのだが、良く聞き取れない、会話の声が小さいのか、それとも、訛っているのか?他のスタッフに、夫婦が何を話しているのか聞いてみると「分からない」と言われた、他のスタッフも分からなかったのは夫婦が話していたのは外国語だから。

利用者が外国語で話すことは珍しくない、外国語のままの映画を見て笑っていると、「スッゲエ」と思ってしまう。
高齢者向け住宅に住んでいる利用者は、ギターや盆栽など多趣味。
利用者さんからは「貴方の趣味は?」と聞かれるが、私に趣味はない。いずれ私も歳を取る、どんな老後を過ごすのだろう?
家族などに負担を掛けたくはないが、趣味が何も無いでは老後は退屈してしまう。
利用者さん、「ギターを好きなの?」
私、「好きなだけで弾けません」
利用者さん、「教えてあげる」
仕事が終われば、利用者さんと何をしても構わないのが利用勝手の良い高齢者向け住宅。
仕事が終わってからの私は、利用者さんにギターを教えてもらうようになった。ちょこっとだけだがギターが弾けるようになると、他の利用者さんが料理を教えてくれるようになった。
高齢者向け住宅で働くようになってから、私の人生はメッチャ充実している。