福祉の話 介護保険はなぜ導入されたのか

介護福祉日本人が長寿になるにつれ、介護が必要な人が増えてきた。しかも、高齢化の状態は今後100年先まで続く。
70歳以上では3人に1人が病院に通っている「人生わずか50年~」といわれてきたように、日本人の平均寿命は大正から昭和の初めまでは42~45歳でした。
それが戦後の昭和22年になって男女とも初めて50歳を超え、平成8年には男性77歳、女性は83歳を超えるようになりました。
世界で一番長寿の国になったのは喜ばしいことですが、長生きになるにつれ、病気がちな人も増加しました。
年齢別に通院している人の割合をみると、高齢になるにつれ急増しているのがわかります。
厚生省の調査によると、65歳以上では半数以上、70歳以上では3人に2人が病院通いをしています。さらに病医院に入院している人の52・1%が65歳以上という報告もあります。長寿になることにより、療養を必要とする人が増加しているのです。
年齢とともに増える介護発生率。また、寝たきりや痴呆により、日常生活が自分でできない、いわゆる介護状態になる人の割合は、年齢とともに発生率がアップします。
65歳から69歳ぐらいでは100人に対して1~2人ですが、85歳を超えると4人に1人は要介護状態となってきます。
100年先まで続く高齢社会このように介護を必要とする人々の増加傾向が一時的なことであれば、当面の対策をとることで済むはずです。ところが日本の高齢化はこれからますます加速度的に進むことが予測されています。
現在は6人に1人が65歳以上ですが、10年たつと4人に1人、50年後には3人に1人が高齢者になると予測されているのです。
このように長生きの日本では介護が必要な人が増加し、介護が国民生活の重要なテーマになってきたことが介護保険が導入された大きな理由です。