地方の居酒屋ならではの良さ

居酒屋全国チェーン店の居酒屋だと、一人で行っても余り楽しくなさそうです。その点、地方都市にあるような、おばちゃんが一人で切り盛りしているような店だと知らない同士でも会話が弾む楽しさがあると思います。

私がちょくちょく行く居酒屋はそのような店の典型です。従業員はおばちゃん一人なので、お客もなるべく協力します。ビールをジョッキにつぐのもセルフサービスで、技量が要求されます。うまくいかずにジョッキが泡だらけになってしまう人がいると、おばちゃんは「ああ、それは一杯に数えないからいいよ。」と言ってくれます。土台、ビールを何杯飲んだのかも、おばちゃんに渡されるメモ用紙(という洒落たものではなく、何かの反古紙です。)に「正」の字を書いて数える自己申告制となっています。でも、ごまかしたりするお客はいません。

この店の名物は「モツの煮込み」です。一日半かけて煮込んだモツは柔らかく、お客の9割がこれを注文している感じです。残りの1割はモツ自体が苦手な人です。初めてのお客にはおばちゃんが「どっから来たの?」と話しかけ、他のカウンターのお客さんと自然と話し始めることが多いのです。これを書いているうちに、そろそろおばちゃんとモツ煮込みに会いたくなってきました。